課題テーマ

3つの課題テーマをもとに、地域へのサービス実装を支援します

課題テーマ1Safe Town安心・安全な町

A. 廃炉 B. 防災 / 減災 C. 環境 / エネルギー / リサイクル

2020年全面開所した南相馬市の「福島ロボットテストフィールド」。東西約1,000m、南北約500mの広大な敷地を誇り、世界でも有数の開発・実証拠点として、陸・海・空のロボット・ドローン関連企業が多数集積をはじめています。そういったロボット・ドローンは、2040年までかかるといわれる東京電力福島第一原子力発電所の廃炉の際の解体作業や放射性物質の除去等においての活躍が求められています。

さらに、今後の自然災害に備える上でも、IoT・AI等を掛け合わせた防災/減災のソリューションを生み出すことも重要です。ドローンによる津波予知アラートや、被災時の情報交換アプリケーション等、未曽有の災害を経験した地域だからこそ生み出せるソリューションが期待されます。

また、本地域は壮大な自然資源を活かした太陽光発電・風力発電に加え、浪江町の「福島水素エネルギー研究フィールド」や田村市の「木質バイオマス発電施設」等、水素やバイオマス等による発電が進んでおり、次世代の再生可能エネルギーを生む大きな可能性を秘めています。「2040年頃までに県内エネルギー需要の100%相当量を再生可能エネルギーで生み出す」というビジョンにも着実に近づいています。

廃炉処理や放射線除去等の地域の不安を取り除きながら、防災・減災とクリーンな環境・エネルギーが備わった安心・安全な町を実現できる事業プランをお待ちしています。

求める事業プラン(例)

  • A. 廃炉

    • 東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業における既存作業の機械化・効率化
    • 廃炉に関わる作業員の皆様の作業環境の改善・放射性物質の被ばくリスクの低減
  • B. 防災 / 減災

    • 自然災害による人命・家屋・土地の被災リスクの低減
    • 自然災害の事前検知・アラート
    • 被災時の安全で効果的な避難・救助・物資輸送
  • C. 環境 / エネルギー / リサイクル

    • 再生可能エネルギーの効率的・効果的な蓄電・送電・販売
    • 新しい再生可能エネルギーの生産・供給を広げる節義・システム
    • 廃棄物・有害物質等の発生抑止・環境資源の再利用・再生利用(Reduce・Reuse・Recycle)

課題テーマ2Family Town家族の笑顔が溢れる町

A. 教育 B. 医療 / 介護 C. 暮らし

東日本大震災及び原子力関連災害により、双葉郡を中心に16万人の人々が避難を余儀なくされました。2014年から段階的に避難指示が解除され、ようやく昨年より大熊町・双葉町の一部区域でも帰還が始まりましたが、依然4万人を超える避難者の方々がおられます。そういった状況下で、教育・医療/介護・暮らしという生活のインフラを創る事が急務になっています。

教育の観点では、双葉高校・浪江高校といった5つの高校が休校になる中で、2015年にふたば未来学園高等学校を設立しました。双葉郡復興に貢献し、世界でも活躍できる「強さ」をもった人材育成をビジョンに、生徒全員へのタブレット端末配備等最新の教育インフラを整備しながら、アクティブラーニングや地域再生をテーマにした実践型の教育を行い、実際に地域復興の意思を持って社会で活躍する卒業生も輩出されています。

医療では、2018年に365日24時間体制の救急病院としてふたば医療センター附属病院が開院されました。医療用ヘリによる搬送・地域包括ケア推進・訪問診療等の取り組みが進められていますが、単身高齢者が多い双葉郡には、病院までの移動・薬の受け取り・高齢者の見守り・各市町村を越えた患者の診断データの共有等、様々な医療課題が山積しています。介護に目を移すと、富岡町に特別養護老人ホーム及びトータルサポートセンターの設計・施工が2020年より動き出す予定であり、地域において高齢の方が安心して暮らせるインフラになる事が期待されています。

暮らしという観点では、復興公営住宅やイオン浪江店の開設等、地域での暮らしの基盤が整備されつつある一方で、地域交通含めた移動手段の確保、地域内外のコミュニティ強化、衣食住を中心としたQOLの向上等、より一人ひとりの暮らしに焦点を当てた取り組みが求められています。
子ども達が生き生きと学び、病気を気にせず高齢まで過ごせ、一人ひとりが楽しく豊かに暮らせる。そんな家族の笑顔が溢れる町の実現に近づくための、事業プランをお待ちしています。

求める事業プラン(例)

  • A. 教育

    • STEM・プログラミング・起業家教育等の最先端の教育コンテンツの提供
    • タブレット端末の等IT機器を用いた学習の効率化・オンライン化
    • 学校・教育機関の運営・管理の効率化
  • B. 医療 / 介護

    • 病院・介護現場での作業効率化・生産性向上
    • 患者・高齢者のQOL向上・健康増進
    • 市町村を跨がって、予防・診断・治療を行える地域包括ケアの仕組み作り
    • 単身高齢者の見守り支援
  • C. 暮らし

    • 市町村を越えた地域交通・モビリティの仕組み作り
    • 地域内外住民とのコミュニケーション支援・コミュニティ構築
    • 衣食住を中心といたQOL向上

課題テーマ3Innovation Town地域産業が輝く町

A. 担い手育成 / 獲得 B. 農林漁業 C. DX / オープンイノベーション

福島県浜通り等15市町村においては、震災前の人口の1/10程度までしか戻っていない地域がある中、最も大きな課題として地域産業の活性化や新規ビジネスをけん引する「担い手の不足」が挙げられます。志のある地域住民など担い手を育成しながら、地域外から担い手となる人・企業を呼び込む事が両面で求められております。

エリアの主要産業のひとつであった農林漁業の課題も同様で、営農再開面積が未だ震災前の約2割に留まり広大な遊休農地が溢れており、地域のポテンシャルが活かしきれていません。その中でも、南相馬市の紅梅夢ファームなどの大規模農業生産法人等が事業を広げており、今後、生産性向上・販路拡大・六次産業化や鳥獣被害対策等の新しい取り組みが求められています。

ベンチャー企業をはじめとした域外企業の呼び込みという観点では、田村市の廃校を活用したテラス石森や南相馬市の居住と仕事が一体化した小高ワーカーズベースという活動拠点が生まれたり、小高駅を舞台にJR東日本スタートアップとNext Commons Labが首都圏人材との交流を目指す「WayWay」プロジェクトが開始される等、活動が盛んになってきています。大熊町でも廃校となった大野小学校を活用して大型のインキュベーション施設の開設が検討されており、集積を進めるベンチャー・新興企業と地域の自治体・企業・団体を繋ぎ、DX/オープンイノベーションを推進しながら、地域で新しい産業を興していく事が大きく期待されます。

地域の魅力ある企業・団体と連携し、地域の産業を輝かせることのできる新たな技術・サービスを持った熱意のある企業の参画を心よりお待ちしてます。

求める事業プラン(例)

  • A. 担い手育成 / 獲得

    • 各種産業の担い手候補人材の育成
    • 各種産業の担い手を地区外から呼び込み
    • 交流・関係人口の増加(将来的に担い手になり得る人材との接点獲得)
  • B. 農林漁業

    • 農業・漁業現場における生産性向上・作業効率化
    • 事業者・団体の新たな販路・顧客開拓
    • 事業者・団体の六次産業化・製品開発支援
    • 野生鳥獣による農作物被害の低減
  • C. DX / オープンイノベーション

    • 地域産業・企業の生産性向上・作業効率化
    • 地域産業・企業のデジタルを活用した新事業開発
    • 行政・地域課題の解決

プログラム運営について

プログラム運営イメージ

課題テーマ・事業プランに応じて、各企業にコーディネーターを1名配員します。各コーディネーターは隔週程度のメンタリング等を通じて、上記3つのエンジンを提供し、プログラム支援期間内での事業実証・実装をトータルサポートします

地域の事業パートナー候補の発掘・マッチングにおいては、Fukushima Tech Create サポーターである40以上の行政機関、金融機関、地元企業、大学等と連携して進めます

応募概要・スケジュール